2017年8月7日月曜日

北朝鮮の反発

北朝鮮は、国連安全保障理事会が採択した制裁決議について「わが国の主権に対する乱暴な侵害で全面的に排撃する」と非難し「断固たる正義の行動」を取ると表明しました。さらに北朝鮮は、「米国の極悪な犯罪の代価を千倍、百倍で決算する」と決議採択を主導した米国を威嚇し、「米国に感謝された国も責任を免れられない」として、決議採択に賛成した中国とロシアも名指しは避けつつ批判しました。さらに「米国がわれわれを圧殺する無謀な試みをやめなければ、最後の手段も辞さない」としています。核開発を止める気は全く無いようで、軍事衝突も辞さない構えです。

今回の安保理で採択した決議の骨子は、北朝鮮の中心的な外貨稼ぎの品目である石炭および水産物の輸出禁止です。この中で石炭は北朝鮮の全体輸出の割合が40%に迫るほど、重要な品目です。今回の制裁で北朝鮮石炭の全面禁輸が成功裏に行われれば、金正恩政権の資金源を断ち切ることに大きな役割を果たすと考えられます。

しかし問題が全くないわけではありません。採択した内容を中国もロシアも含め、参加した国が採決通り履行することが肝心です。過去の例を見ると、しり抜けになったこともあるようです。決めても守らなければなにもなりません。子供でも分かるようなことですが、国際間では結構難しいことのようです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿