2017年8月22日火曜日

歌は世に連れ、世は歌に連れ

ある資料を作るため、過去60年間の年代別の和製ヒット曲を調べて見ました。10年ごとに見ても昭和32年美空ひばりの港町十三番地、フランク永井の有楽町で逢いましょうに始まり、昭和42年ブルーコメッツのブルーシャトウ、フォークルの帰ってきたヨッパライ、昭和52年森田公一とトップギャランの青春時代、沢田研二の勝手にしやがれ、昭和62年命くれない、雪国と続きます。平成に入っても、平成2年おどるポンポコリン、浪漫飛行、平成12年TUNAMI、桜坂と続きます。

歌手も変われば演歌からポップス、ニューミュージック、フォークソングと様々です。そしてその歌を聞くことによって古き時代が思い出されます。なぜヒットしたのかということも、解明できるような気がします。再生ソースもレコード、カセット、CDと変遷を遂げており、音楽番組もたくさんありました。

ところがそれが激変するのが、平成22年です。売上1位と2位はAKB48でベストテン中4曲がAKB48となっています。平成23年は1位から5位までがAKB48で独占です。平成24年も同じく5位までAKB48が独占です。平成25年は1位から4位までがAKB48でベストテンにはSKE48NMB48が3曲入っています。平成26年もAKB48が5位まで独占、平成27年はそれに乃木坂46が加わり9曲がベストテン入りです。それもCDに換算するとどれも100万枚以上の売り上げといいますから驚きです。

この7、8年の動きを見ていますと歌は世に連れ、世は歌に連れということは無くなりました。この現象がいつまで続くのか分かりませんが、残念なことであるように感じました。

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