2017年8月5日土曜日

戦争抑止力とは

元々核抑止力という言葉が用いられるようになったのは、米ソの核開発競争を正当付けるためにあったようなものでしたが、核保有国が多数になった現代は、核を使用すれば地球が滅亡するということから、核を使わないようにしようと言うふうに変わって来ています。

ところが核も進化していて、限定的な核使用なら地球を滅亡させることはないだろうという理屈で、小規模の核使用というものには核抑止力が効かなくなっています。

防衛省は北朝鮮の脅威を受け、敵基地攻撃能力の保有を検討すると言い出しています。これは日本が北朝鮮の弾道ミサイル発射基地を攻撃する能力を持てば、北朝鮮が日本を攻撃することへの抑止力になるかも知れないという予測によるものです。

日本は専守防衛を掲げていますので、戦後他国を攻撃する装備を持ったことはありません。しかし、政府は過去から、敵国が日本に対して攻撃の意思表示をしたり、ミサイル攻撃の準備・兆候が判明したりした場合には、理論上、敵基地攻撃は認められるとして来ました。

自民党の安全保障調査会は3月に敵基地攻撃能力の保有を提言しましたが、この提言を主導したのがこのたび防衛大臣に就任した小野寺五典氏です。この議論も国会で行なわれると思いますが、目が離せない状況になりそうです。
 

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