2017年5月22日月曜日

葬儀に関する世の中の誤解

寺院葬をやっていますと、今まで見えてこなかったいろんなことが分かるようになります。分かるようになったから、いいというわけではありませんが、判断材料が増えることにつながります。その一つはご遺体の搬送についてです。病院で亡くなられた場合、葬儀社に頼まないと遺体を搬送出来ないように思われている方がたくさんあります。実はこれは間違いです。

個人が営業でなく持ち帰る場合は、規制はありません。自分の車に乗せて自宅まで帰ったり、施設に搬送することは違法でも何でもありません。ただし搬送中には医師の死亡診断書を持っていることが大切です。万一警察検問などにかかると死体遺棄と間違えられる可能性があります。また、公道を走るのでご遺体が他の人の目に入らないようにするなどの配慮が必要です。有料で搬送する場合には、規制がありタクシーで搬送することは出来ません。有料の場合は葬儀社に頼むのが適切です。

火葬場の予約は個人で行なえます。最近はインターネットや電話での予約も24時間可能ですので、時間制約なしに行なえます。また、役所への死亡届も個人で行なえます。火葬場への遺体の搬送も病院からの搬送と同じです。ただしご遺体だけではなく棺に納めた状態で搬送しなければなりません。驚くことに棺もネットで買えるのです。ただし、自宅に届くまでに2,3日必要ですので、実用的ではありません。ここまでやる人はないと思いますが、正しく理解しておくに越したことはありませんね。
 

 

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