2017年5月9日火曜日

映画シン・ゴジラ

近所の方と一緒に映画シン・ゴジラを見ました。ゴジラ作品はたくさん見ていますが、この作品は娯楽映画とは違いました。どちらかというと、防衛省推薦作品のような感じでした。やたらと内閣や官僚の会議が出てきます。政府主導になるとこんな感じなのでしょうが、福島原発事故時を再現したテレビドラマのほうが緊迫感があり、引き付ける力がありました。

ゴジラを見せながら政治の世界を描き、原発問題に触れ、米国との付き合い方も考えるような映画になっていますが、全部が中途半端なような気がします。映画を観たという満足感がありませんでした。ストーリーもあまり面白いとは言えません。

東京を破壊するシーンの迫力は今までの映画を超えています。また、自衛隊の持つ軍事力も相当なものがあると感じました。航空機や戦車などが続々出て来ます。ただ、ハリウッド映画と違って、非常にまじめな作り方になっているので迫力のわりに感激することはありません。これをハリウッド映画の監督が作っていたら、もっと面白いものになっていただろうなと思いました。
会話で成り立っているシーンが多いのですが、全体的に出演者が早口なので、何を言っているのかよくわからないところがあります。緊張感を出すために早口になっているのでしょうが、あくまで映画ですから芝居としての完成度の高さが求められます。この映画を観てリアル感がありすぎるのは面白くないものになるということを学びました。

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